補助金・助成金は受取るだけじゃない!?
助成金や補助金を受け取られたことはありますか?
どんなものがあるかわからない、自分が該当するのかわからない、なんか難しそう…というイメージから申請すらしたことのない方も多いのではないでしょうか。
今回は補助金・助成金について、申請~受取までの流れ、注意点を解説していきます。
補助金・助成金とは?違いについて
補助金
条件を満たし、かつ審査を通過すると支給されます。仮に条件を満たしていたとしても、必ずしも支給されるわけではないということです。受付状況や事業状況等、審査の結果によっては支給されない可能性があります。
助成金
条件を満たしていれば支給されます。補助金とは異なり、原則、条件を満たしているのに支給されないということはありません。
補助金・助成金を受取るまでの流れ
ここでは一例をご紹介しますが、利用する制度によって、進め方は異なるため、お申込みの際には必ず要項をご確認ください。
①要項を確認
まず初めに、要項を確認し、ご自身が条件を満たしているか確認しましょう。補助金や助成金には、とても細かく条件が決められています。
苦労して書類を準備したのに、条件を満たしておらず、支給が受けられなかったということがないように隅々まで確認するようにしましょう。また、制度によっては、ある条件を満たしていなくても、別の枠であれば申請できるということもあります。条件だけ確認するのではなく、枠についても確認するようにしましょう。
②申請書類の提出
要項で、支給条件を満たすことが確認出来たら、提出する申請書類を準備・提出します。申請期限前であっても、予算上限に達すると受付を閉め切られてしまう場合があります。申請期限まで余裕があっても、できるだけ早く提出するようにしましょう。
③審査を受ける
書類提出が完了したら、審査結果を待ちます。制度や応募状況等によって異なりますが、審査によっては1か月以上かかる場合もあります。
④計画を実行
審査が通り、採択通知が届いたら、提出している計画書に沿って事業・施策を進めていきます。計画通りに進められなかった場合、減額や採択取消となり、支給を受けられなくなってしまいます。実現できる計画をたて、確実に事業・施策を進めていくようにしましょう。
⑤完了報告
計画通りに事業・施策が完了したら、完了報告を行います。せっかく事業・施策を実施しても、完了報告をしないと、補助金・助成金は支給されません。
完了次第、できるだけ早く手続きをするようにしましょう。
⑥助成金を受取る
完了報告まで終えると、再度審査が行われます。提出書類等に問題がなければ、補助金・助成金が支給されますので登録口座を確認しておきましょう。
補助金・助成金利用の注意点
①支払は後払い
どちらも支払いは後払いです。ここまで、補助金・助成金を受け取るまでの流れを説明してきましたが、補助や助成の対象になる経費を支払い、そののちに支払った金額の全部または一部に対して補助や助成を受ける流れです。
そのため、対象になる経費を支払う現金についてはあらかじめ用意しておく必要があります。
②申請から至急まで時間がかかる
補助金・助成金は申請から支給まで時間がかかります。申請から採択まで2〜3ヶ月程度かかり、さらに事業を完了させた後に支給されます。
そのため長い場合には、申請後1年程度かかることも珍しくはありません。
③必ず支給されるわけではない
前述のとおり、審査を経て採択通知を受けたとしても、(計画書を提出している場合)計画通りに事業・施策を実行できなければ減額や取消になるリスクがあります。
採択通知を受けるために、無理のある計画をたててしまうと、受給にむけての手間や苦労が報われない結果となってしまいます。計画を立てる際には、十分に検討し、実行できる確実な計画をたてるようにしましょう。
④行政機関の検査が入ることがある
補助金や助成金は、税金や労働保険料を原資に支給されるものであるため、給付したお金が適正に使用されているか確認することを目的に検査が入ることがあります。
ルール違反と判断された場合には、指摘が入ることもあります。きちんとルールを理解し、ルール通りに適切に処理を行うようにしましょう。