パート・アルバイトの社会保険適用について

2024年10月1日から、社会保険の適用範囲が拡大されます。

具体的には、短時間労働者（パート・アルバイト）に対する社会保険の適用要件が緩和され、より多くの人が社会保険に加入することになります。

2022年10月に、従業員数101人～500人の企業等で働くパート・アルバイトが新たに社会保険の適用になりましたが、2024年10月から、従業員数51人～100人の企業等で働くパート・アルバイトが新たに社会保険の適用になります。

従業員数のカウント方法

フルタイムで働く従業員数+1週間の所定労働時間及び１月の所定労働日数がフルタイムの3/4以上の従業員数

対象となる従業員の要件

新たな加入対象となる従業員は、パート・アルバイトの方のうち、以下の全てに該当する方。

・週の所定労働時間が40時間の企業等の場合、週の所定労働時間が20時間以上30時間未満

・所定内賃金が月額8.8万円以上

・2ヵ月を超える雇用の見込みがある

・学生ではない

加入することで受けられるメリット

・傷病手当金

　4日目から最大1年6ヵ月、給与の2/3の金額が受け取れます。

・出産手当金

　出産のため会社を休んだ場合、出産の日以前42日から出産の日後56日までの期間給与の2/3の金額が受け取れます。

・厚生年金保険に加入すると、年金額が増えます。

フルタイムで働く従業員が少なくてもフルタイムの3/4以上で働くパート・アルバイトが多い会社も対象になってきますので、51人以上の会社は加入対象となる従業員を把握するようにしましょう。