勘定科目内訳明細書について

今回は、決算申告書を作成する上で必要な「勘定科目内訳明細書」(内訳書)についてご説明いたします。内訳書は法人税申告書と共に提出が必要で、貸借対照表・損益計算書に記載のある勘定科目の内訳を明記する決算書類になります。

すべての勘定科目のすべてに内訳書が必要というわけではなく、下記の16種類について作成します。

資産 預貯金等、受取手形、売掛金、仮払金、貸付金(受取利息)、棚卸資産、有価証券、固定資産
負債 支払手形、買掛金、仮受金・預り金、借入金(支払利息)
損益 土地売上等、役員報酬及び人件費、地代家賃、雑益・雑損失等

一般的な会計ソフトで作成すると、国税庁の書式に沿ったものが多いのですが、必ずしも同じ書式である必要はありません。エクセル等を使い、必要事項をしっかりと記載していれば、ご自身での作成も認められております。

インボイス導入による変更点

今年の10月からは消費税のインボイスが導入されます。それに伴い、下記の10種類の内訳書にもインボイス登録番号を記載する箇所が追加されます。

資産 受取手形、売掛金、仮払金・貸付金(受取利息)、固定資産
負債 支払手形、買掛金、仮受金・預り金
損益 土地売上等、地代家賃、雑益・雑損失等

インボイス登録番号(もしくは法人番号)を記載することで、「名称」や「所在地」は省略してよいことになるようです。なお、e-Taxソフトを使用して作成する場合は、登録番号もしくは法人番号を記載することで、「名称」、「所在地」は自動入力されます。

また、適用時期は令和6年3月1日以後終了事業年度からの予定です。

以上、内訳書の概要とインボイス導入に伴う変更点についてご紹介させて頂きました。

07/24/2023