建設業の経営における税務上の注意点

外注費

外注費とは、自社で不足している労働力を社外から業務委託した際に発生する費用で建設業においては必要不可欠な費用となっております。

この外注費は、社会保険や消費税などのコスト削減の観点ではとても便利な存在ですが、税務上では大きな危険性を持ち合わせております。

税務調査においては外注先と業務委託契約を交わしてしていても、業務実態が伴っていないと給与認定されるケースがございます。給与認定を受けると消費税や源泉所得税の追徴課税を受ける事になりますので、事前に外注費として認定されるための対策が必要になります。

期ずれ

『期ずれ』とは、売上や経費が本来計上されるべき年度とは異なる年度で計上されている状態のことを指します。

税務調査において、期ずれを指摘されて売上の追加計上、経費の否認がなされると法人税の追徴課税を受ける事になります。

建設業においては工事の完成が年度末をまたぐ場合が多く、経費の計上時期に注意が必要になります。